<< November 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
| main | << 3/3PAGES 

雑誌の扱いについて2

前回の「雑誌の扱いについて」という記事のコメントで、立ち読みしているお客さんのせいで本を買いたいと思っている人が買いにくい状況についてはどう考えるのか?というご指摘をもらったので、それについて少し考えてみたいと思います。

まず、結論だけ先に言うと「こうするべき」という明確な方針は無いと思います。一つ一つのコンビニは基本的にその店のオーナーの経営方針を持っているので、そこに口をはさむような余地は私にはありません。
しかし、いくつかのパターンについて考えてみることはできそうです。

(1)基本的に放置
今までのコンビニではこれが一番多かったと思います。本棚の前には人だかりが出来ていることが多いです。コンビニ本部も基本的にこれを狙っています。

(2)特定の雑誌には紐なりゴムなりで立ち読みを出来ない措置をとる
私が見たある店では、ジャンプやマガジンなどの漫画雑誌全てを紐でくくっている店舗がありました。このように頻繁に立ち読みされる雑誌に対して対策を打つというものです。

(3)長時間立ち読みしているお客さんに声をかける
これもたまに見かけます。本棚付近に「長時間の立ち読みはお断りしております」という但し書きがある店もあります。実際にそこのオーナーらしき人が若い学生に「止めてくれるかな」と言っているのも聞いたことがあります。
システム的にはバランスが良いのですが、「どのタイミングで声をかけるのか」という線引きと、声をかけることのハードルの高さ、が問題になってきます。四六時中オーナーが店に張り付いているとならばよいのですが、アルバイトにはなかなか難しい作業でしょう。

(4)全ての雑誌に対して紐なりゴムなりで立ち読みできない措置をとる。
一応いろいろなコンビニを見てきていますが、このレベルで対応している店は今のところ見たことがありません。多分どこかにはあると思います。オペレーションの負担はハンパ無いと思います。

以上がよく見られるコンビニの雑誌の取り扱いです。

この問題は最終的にオーナーが「雑誌」という商品を売り上げの中でどのように認識しているのか、ということに尽きると思います。

基本的に置いてある物で、たまに買っていってれればラッキー、という認識ならば、その店の対応は(1)になるでしょう。その店においては、「汚れていない雑誌を買う」というお客さんのニーズはなかなか満たせそうにありません。

お客さんの視点からすれば、別のコンビニに行く、が最も良い手段でしょう。他に選択肢としてのコンビニが無ければ奥の手として「取り置き」ああります。一応毎号買うのが前提ですが、普通のコンビニならば取り置きしておいてと頼んでおけばその一冊はカウンターの中に置かれます。もし、取り置きの対応もしてもらえない、というのならば本部に電話するか、あきらめるのかの二択になります。

またオーナーが雑誌を一つの商材として捉えている場合は(2)〜(4)の対応となります。(4)は完璧なようですが、毎号買っている分けじゃなくて、中身を見て面白そうだったら買う、というお客さんに対しては不便を与えてしまっています。対応は完全ですが、完璧な対応とは言えません。

というと、(2)、(3)あたりが現実的な対応でしょう。
先ほども書きましたが、バランスで言うと(3)の対応が一番だと思います。ぱらぱらっと見る程度の立ち読みと長時間じっくり腰を据えて読む立ち読みを区別するにはこれしかないと思います。しかし、オペレーション的な難しさは残ります。その辺りに無理を感じるならば(2)の対応が良いでしょう。この対応であれば、ゼロにはならなくてもある程度立ち読みのお客さんは減ると思います。

どれもこれも、一長一短です。完璧で完全な方法はありません。それもこれも、コンビニ業界が立ち読みを「サービス」として容認してきた文化があるからでしょう。

コメントにいただいた文章をそのまま引用させてもらえば
「雑誌売り場の立ち読みにより本を買いたいお客様が買えないということ」をその店のオーナーが問題と認識しているかどうか、が最も重要な問題です。この認識が無ければそのコンビニは永遠に本売り場に人だかりが出来ていて本を取りにくい、とか今週発売のジャンプがすでにボロボロとかいった事態が続いていくことでしょう。

売り上げが良かった時代においての雑誌は、言い方は悪いですが「客寄せ」として認識されていました。しかし最近の売り上げ低迷の中で、比較的安定的に売り上げを作ってくれる雑誌は結構重要な商材になりつつあります。
こういう認識を各店舗のオーナーさんが持っていけば、コンビニの本売り場もずいぶん変化していくだろうと思います。

追記:
ちなみに、かなり突飛なアイデアですが、むしろ発想の転換をして漫画喫茶のように立ち読み客から一定のお金を徴収するシステムもできるのではないか、と思います。最近イートインのスペースを確保しているコンビニも少しずつ増えてきていますが、そのスペースを有効に活用すれば、立ち読み客を本売り場からどかして、買いやすい売り場を作るとともに、立ち読みするお客さんに対しては座って本が読める、という場所も提供できます。ついでにコーヒーなんかも売れるかも。

もちろん、それによって雑誌類が売れなくなる可能性を指摘する人はいるでしょうが、大体今の時代雑誌を買っている人は家でじっくり読むか、仕事中の待機時間なので読むわけで、立ち読みを放置している店ならば売り上げが急激に落ちる、なんてことにはならないと思います。

もちろん、いろいろな問題があるのは承知の上での「突飛なアイデア」であることはお断りしておきます。
Rashita * 店舗マネジメントの心得 * 10:00 * comments(5) * trackbacks(3)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

雑誌の扱いについて

コンビニで立ち読みできない...... 雑誌を紐でくくる基準は何ですか?

という記事がなかなか面白かったです。am/pmさんに質問していますが、最近のコンビニでも雑誌を紐でくくるお店は徐々に増えてきました。特に女性誌ですね。

立ち読みされているお客さんが、悪気があるわけでは無いにしろページをおってしまったり、あるいは付いていた付録を外してしまったりと、そのまま販売すればクレームに繋がりかねないものを「商品」として売るわけにはいかない、という気持ちのオーナーさんがぽちぽちと始めているようです。

コンビニの雑誌は基本立ち読みOKという謎な風潮がこの日本社会では出来上がっています。これは

・ウィンドウ側に本棚を設置し、それを読むお客さんの姿をアピールすることでお客さんが入りやすくなる、というコンビニの狙い

・基本的に返品できるので、売れなくてもOKと考えているオーナー

・雑誌なんて買うのばからしい、立ち読みで十分、と考えている消費者

の三者の思惑ががっちりと合わさった結果出来上がってしまった風潮です。

しかしながら、昔のコンビニに比べると女性客の数も増え、女性誌も結構売れるようになってきています。
少々ページが折れ曲がっていても気にしないで、という対応では女性のお客さんから見放されてしまう可能性も考えられます。

やはり、商品を売るという心構えでは、立ち読みは出来るだけできないように紐やゴムで縛る方が良いとは思います。
しかし、納品される雑誌一冊一冊にそのようなオペレーションをしていてはいくら時間があっても足りません。

そこで、「見た目を気にするお客さんが買われる雑誌」に限定して紐でくくってみる、あたりが現実的な対応でしょう。結局、女性、男性のファッション雑誌が第一候補に挙がってくるのではないかと思います。

使う物も紐よりは、ゴムバンドの方が簡単に付けられ、取り外しもできるので、中身を確認したいと希望されるお客さんの対応も簡単です。雑誌ようのゴムバンドというのがありますので、気になる方はチェックしてみても良いでしょう。

雑誌カテゴリーはコンビニでは安全パイみたいなカテゴリーですが、一手間かけることによってさらなる売り上げを作れるかも知れません。
Rashita * 店舗マネジメントの心得 * 16:13 * comments(3) * trackbacks(1)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

コンビニ店長は12月こう動こう

さて、明日から12月が始まります。予約商材やら、催事商品やら、シフトの調整など店長が最も忙しい季節、といっても過言ではないでしょう。何に取り組むべきか月刊コンビニ12月号の「店長の行動計画書」などからも参考にしながらまとめてみます。

1 予約商材関連
 年賀状印刷、クリスマスケーキ、お歳暮、おせち、などがあります。予約商材は動き出すタイミングが大切で、あまりに早すぎても忘れられてしまいますし、かといってギリギリだとすでに他の店で予約している、なんてことも起こります。各商材ごとに締め切りを意識して予約の売り込みをかけていきましょう。
 
 また、受け渡しが発生する予約商品の場合は、受け渡し時にあたふたしないように、納品者と実際に受け渡す担当者で引き継ぎが行われている状態を作っていくことが大切です。予約時のオペレーションそして販売時のオペレーションが適切に出来ていないと、来年以降の予約活動に響いてきてしまいます。十分注意しましょう。

2 商品動向
 年末、そして年始は通常営業のお客さんの動きとは大きく変化してきます。単なる休みと思って発注すると間違いなく痛い目を見ます。去年のデータを参考に、重点的に発注する分野、ちょっと控えめにする分野とカテゴリーごとに分析を行った方がよいです。12月以降は飲み会、パーティーが増える確率があがるので、袋ポテトチップスなどの動きが大きくなる傾向があります。少々品質管理期間を気にしないでよい商品にかんしてはまとめて発注しておく、という方法を取った方がよいでしょう。細かい売れ行きを見て発注すると欠品が発生してしまう可能性があります。、ある程度在庫を確保しておくことで欠品をなくしましょう。

また、今年が初めての年末年始という新店に関しては積極的に情報を残しておいた方がよいでしょう。来年以降動きやすさが全然違います。

3 基本の徹底化
 あわただしくなってくる中で店員の意識が適当な方向に動きやすいのもこういった季節の特徴。新年を向かえる前には綺麗な店でありたいものです。通常よりも重点的に掃除のスケジュールを組んだり、細かいオペレーションを再確認したりしておくことで、新年あたらしいお客さんを迎え入れる準備にも繋がっていきます。忙しいときにこそ基本的なことに意識を置いておくことが大切です。

4 シフトの把握
 学生は休みに入りますが、お出かけが発生しやすくもなります。大学生ならば帰省するアルバイトも結構いることでしょう。早め早めのシフト設定を心がけましょう。年末年始店長に休みがない、というのはコンビニでは日常風景ですが、あまりがんばりすぎて新年から倒れ込まないように従業員にも強力を求めましょう。

いまでは、年末年始の時給をあげたりすることはよく見られる方法です。あまり無茶な金額は経営の負担になってきますが、ちょっとした時給のアップでも無いよりはマシです。何かシフトに入るメリットを提示して、それを掲示しておきましょう。まかり間違っても「シフトなんだから入って当たり前」という態度は取らないように。

大雑把に4つにまとめてみました。忙しい季節ですが、売り上げを作れる季節でもあります。しっかりと前もって準備しておいて慌ただしさに負けないように売り場作りを行っていきましょう。
Rashita * 店舗マネジメントの心得 * 11:19 * comments(2) * trackbacks(1)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools
このページの先頭へ