<< November 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
| main | << 3/22PAGES >>

サークルKサンクス2010年度 中村社長のインタビューを読んで

サークルKサンクスが一号店を出店してから30周年ということで、コンビニ業界の変化も相まって大きな節目を迎えているといってもよいでしょう。

サンケイビズに中村社長のインタビューが掲載されていました。

【次代への一歩】サークルKサンクス(1)「高齢者に優しいコンビニ目指す」 (1/3ページ)(SankeiBiz)

いくつか、突っ込みをいれてみたいと思います。


「昨年夏の天候不順による夏物商品の販売低迷に加え、“タスポ効果”の剥落(はくらく)などが要因だ。ただ、タスポ効果の剥落によって減少した昨年7月から1年が経過する今年の夏場からは上向くとみている」


非常に楽観的な考え方です。確かに夏場以降消費は改善されるかもしれません。しかしそれがそのまま「コンビニ」の回復につながるのかどうか、私はまだ疑問に感じています。景気の回復=節約志向の縮小、にはならないのではないか。コンビニの窮地は変わらないのではないか。まだ楽観してよい状況ではないと思います。


お客さまの利便性向上という観点からみれば、便利なサービスを提供するのは当たり前だ。新幹線の先頭車両に乗ることが必ずしもいいことではない。ときには、最後尾の車両に乗った方がいい結果になることもある。ただし、新幹線に乗り遅れたら大変なことになる。とにかく、乗り遅れることだけは避けたい


「最後尾の車両に乗った方がいい結果になる」というのはどのような状況なのでしょうか。ちょっと理解できません。例えば大規模な投資を必要とするプロジェクトに関して失敗例があれば、そこに参入しないですんだ、というメリットは確かにあるでしょう。ただ、中村社長のこの発言は「最後尾でも新幹線には乗るべき」と捉えられます。であれば、後発でもプロジェクトに乗っかるということで、結局設備投資は行う、ということでしょう。最悪なのは先頭車両に座っていないと、「前が見えない」ということ。後ろしか見えません。

先頭車両に座っていれば、危機を感じたときにすぐにおりる判断もできます。

もっと、引っかかるのはこの新幹線という例えです。ようするに「成功するためのレール」というものが中村社長の中にあるのでしょう。同じ業界の企業はそのレールの上を走っていく、という構図がいかにもな発想だと思います。こういう考え方であれば確かにコストを駆けずに他者の動きを静観して後追いしていけばよい、ということになるのでしょう。

でも、すでにレールなんてどこにも無い、という状況になっていると思います。あきらかにローソンとセブンイレブンは別の方向に向かって進んでいます。もちろんファミマも。このような中で他者の後に付いてく戦略はかなり危ういのではないでしょうか。

「高齢者にやさしいコンビニづくりを目指す。その取り組みの一環として、社員や加盟店に対して認知症の正しい知識や認知症の人への接し方などを学ぶ『認知症サポーター養成講座』の受講を奨励している。これまでにこの講座を受講した社員は600人にもなる。来年度は加盟店にも受講を呼びかける予定だ。高齢者が好む商品を拡充することも重要だが、“ハート”の部分も強化していきたい。


高齢者にやさしい、というコンセプトはあまり具体的ではないものの一つのメッセージにはなっていると思います。
それを実現するための「認知症サポーター」といのが適切なのかどうかは判断できませんが、直接売上につながらない動き、というのは面白いかもしれません。この辺りのコンセプトを広げていければ「独自色」を出していけるかもしれません。

また、当社は業界4番手だからこそ、他社の真似だけでなく、失敗を恐れずチャレンジできるはずだ。商品やサービスなどでサークルKサンクスは『何をしてくるか分からないコンビニだ』とライバルからいわれるような独自性を打ち出していきたい」


いまのところ「何をしてくるのかだいたい分かるコンビニ」というのがサークルKサンクスです。これがどう変わっていくのかは、楽しみです。

ドラッグストアで採用されている発注や配送方法などを勉強することで、これまでコンビニで常識とされた運営方法を打破していきたい。新業態の店舗づくりに向け両社で議論を進めているが、店舗の大きさや扱う商品の棲み分けといった詳細はまだ決まっていない。出店時期は今秋になる予定だ」


この新しい小売業はかなり面白いと思います。既存のコンビニやドラッグストアの延長線上ではなく、まったく白紙から小売業の形を構築していく必要があるでしょう。客の動線、というとこから組み立て直す必要があると思います。この形がどのような物になるのか非常に興味があります。どこかのチェーンで企画に参加させて欲しいぐらいです。

「2010年の社内キーワードに『エンジョイ』を掲げた。景気が悪いことを嘆くのではなく、お客さまがサークルKサンクスに来店してエンジョイしているか。一方、われわれも商品を作って本当にエンジョイしているのだろうか。お客さまに満足してもらえる店づくりを徹底していきたい」


エンジョイ。まあ楽しむ事は重要です。どうやったら「エンジョイ」してもらえるのか、どのような「エンジョイ」が提供できるのか、さまざまな課題を含んでいます。はたしてそれが実現できるでしょうか。いろいろ楽しみではあります。
Rashita * コンビニ * 08:05 * comments(4) * trackbacks(2)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

花見需要も不況のようで

さて、ぼちぼち桜の開花の話題があちらこちらで出てきています。花見シーズンがいよいよ到来ですね。
レジャー用品やビールの6缶パックなどを売り込んでいきたいところです。

しかしながら、あまり喜ばしくないニュースも。

“花見商戦”異状あり 「室内型」「アレンジ型」増加?(産經新聞)


美しい桜に心ときめかせる季節がやってきた。職場の同僚や友人とお花見の計画を立てる人も多いだろう。だが、最近では大規模な野外での宴会は縮小傾向。小人数で有名ホテルや飲食店で過ごす「室内お花見」や、花見とアドベンチャーを組み合わせるなどの「アレンジ型お花見」が増えている。不況の中、桜をめぐる “商戦”にも変化が出ているようだ。


職場での宴会+花見のスタイルは減少し、こじんまりと集まるような花見などが徐々に増えてきているとのこと。

しかし、単純に悲観していてもしかたありません。逆に小規模のお花見をアピールするような売り場作りで、売上を作れるかもしれません。なんといってもそういった分野ではコンビニの方が強いと思います。

今週末、4月の一週目の週末、売上アップを狙う意味でも、「イベント提案」はやってみてもいいかもしれません。
Rashita * コンビニ * 07:32 * comments(0) * trackbacks(1)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

コンビニ・スーパーは2月も厳しい 〜「本部は何をすべきなのか?」という問い〜

スーパー・コンビニの2月の売上高が公開された。

スーパー・コンビニ 2月も売上高減少 節約志向、浮上の決め手なし (1/2ページ)(サンケイビズ)

 日本チェーンストア協会と日本フランチャイズチェーン協会は23日、全国スーパーと、主要コンビニエンスストア11社の2月の売上高をそれぞれ発表した。

 スーパーの売上高は前年同月比2.4%減(既存店ベース)の9333億円で15カ月連続の前年割れ、コンビニの既存店売上高も同4.7%減の5258億円で9カ月連続で前年を下回った。雇用や所得不安に伴う消費者の節約志向は依然として根強く、単価ダウンや1人当たりが購入する商品数の減少で、売上高を底上げできない状況が続いている。


この数字をどのように捉えるのか、というのは判断が分かれるところであろう。

マイナスの更新は続いているし、そこからの回復するような手段が見えないと、と捉えることもできるだろうし、あるいは多少マイナス幅が縮小したのでこれから、と考える事もできそうだ。

私自身は、ここで楽観論を持ち出すのは非常にあぶないと思っている。確かに日経平均も比較的上り調子であがってはきているが、それでもまだどうなるか分からない感覚は拭い得ない。

売上の減少が止まるのと、そこから回復するというのには大きな違いがある。消費者の節約志向、内食志向はそう簡単には変わらないだろう。これからも同様に厳しい状況が続くと考えておいた方が賢明だろう。

これは、既存のコンビニのスタイルがすでに時代とはマッチしていないという認識を持つべきだ、ということを示唆しているのかもしれない。実際そうなのだ。便利が当然となることでそれ自身が売り物にはもうならない。

つまり、新しい「コンビニ」らしさを提供していく必要があり、それが各コンビニ本部の個性となっていくのだろう。そういう視点を持てずに、過去の踏襲やちょっとした改善ばかりを行っている本部は、立ち行かなくなるだろうし、おそらくそこで働いている社員の方がも希望を持ちにくいのではないかと思う。

今しっかりと考えるべき事は「コンビニ本部は何をすべきなのか?」という事だ。加盟店がやるべき事は見えている。しかし、案外今までじっくりと「本部は何をすべきで、何をすべきではないのか」について検討されてこなかったのではないだろうか。それについて真剣に考えるような場が提示されてしかるべきなのかもしれない。


コンビニ強盗ニュース
高1コンビニ強盗未遂容疑

全国各地で深夜営業の飲食店で強盗事件が多発していることから、真岡署は23日、真岡市上高間木の牛丼チェーン店「すき家真岡店」で強盗を想定した防犯訓練を実施した。署員が犯人役になり、迫真の演技で店員にナイフを突き付け、「金を出せ」と要求。店員は防犯ブザーを押したり、逃走した犯人の車にカラーボールを投げつけるなどした。


コンビニ店長、路上で売上金63万奪われる(読売新聞)

23日午前9時40分頃、広島県福山市三之丸町の路上で、近くのコンビニエンスストアの男性店長(54)から、「後ろから自転車で来た男に売上金63万円が入ったビニール袋を奪われた」と110番があった。

 店長にけがはなかった。県警は窃盗容疑で調べている。


神戸市灘区のコンビニに刃物強盗 自分でレジを開け現金約6万円を奪い逃走(FNNニュース)

23日午前、兵庫・神戸市灘区のコンビニに刃物を持った男が押し入り、自分でレジを開け、現金およそ6万円を奪って逃走した。
午前4時ごろ、神戸市灘区のコンビニに男が押し入り、店員に刃物を押しつけ、「兄ちゃん、金を出せ」と脅した。
店員が裏手に逃げ込むと、男は1人でレジを開け、現金およそ6万円を奪って逃げたという。

JUGEMテーマ:ビジネス


Rashita * コンビニ * 07:24 * comments(4) * trackbacks(8)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

ファミマ、イープラスと資本提携。あと二つほどのニュース

いくつか、溜め込んでいたファミマさんのニュース等を3つほど。

ファミリーマート/イープラスに10%以内の出資(流通ニュース)

ファミリーマート、ファミマ・ドット・コム、エンタテインメントプラス(e+:イープラス)は3月19日、オンラインチケットサービスにおける業務提携をさらに強化することで合意したと発表した。

ファミリーマートは協力関係を深めるために、5月をめどにイープラスに資本参加する考えで、出資比率は10%以内となる見通しで、ひとけた台の後半になる可能性が高い。


ファミマのこの動きも、やはり緩やかな囲い込みの一環ということになるでしょうか。
サービスの内容はほぼ「チケットぴあ」と同様の感じです。ぴあとの業務提携は解消のようで、イープラスと資本提携と結ぶようです。

新しいサービスの開始というわけではありませんが、徐々にこのような入れ替えがおこり、派閥ができあがっていくのではないかと思います。

ファミマ、焼酎・泡盛12種を飲み切りサイズで発売 - 手軽に飲み比べも(マイコミジャーナル)


ファミリーマートは23日、焼酎・泡盛の飲み切りサイズとなるミニボトルを四国地区の「ファミリーマート」店舗にて発売する。4月6日には中国地区でも発売となる(ただし、両地区共に酒取扱店のみとなる)。


まあ、これは大したことなさそうです。普段は飲めない焼酎をお試しにミニボトルというのはいいですが、まず続きません。ラインナップを入れ替えていく必要がありますが、そこまでして続ける売上が作れるかどうかは微妙。
私ならば、まず普通サイズの焼酎の予約、あるいはネット販売の体制を整えておいて、対応するミニボトルを販売。ミニボトルに割引券を付けておいて、フルボトルを買う際に値引きで買える、という体制を作りますね。

おにぎりもあるよ! ベトナムのファミリーマート「1号店」(JanJanNews)

 ホーチミン市1区のグエン・カック・ニュー通り(69 Nguyen Khac Nhu St., Dist.1, HCMC)に今年1月26日、ファミリーマート1号店がオープンした。


 店内の品揃えは、お菓子やジュースなどから日本酒やバインバオ(ベトナム風肉まん)までと充実し、さらにベトナムでは珍しいおにぎりもあった。


海外出店に意欲的なファミマさんですが、ベトナムに第一号店をオープンとのこと(今年1月)。これ以降の話をあまり聞きませんが、売上の推移はどうなっているのか気になるところです。まあ実験的な店舗なのでしょうが、コンビニ店舗と地域住民の方の生活がいかにリンクしたのか、という結果はこれからの海外出店において重要な情報となるでしょう。
Rashita * コンビニ * 07:54 * comments(2) * trackbacks(5)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

とうとうあのカードが使えるように

さて、セミナーで発表されていた内容で気になっていたもののひとつが発表されています。

サークルKサンクス、プリペイドカード「QUOカード」導入へ(サーチナ)

株式会社サークルKサンクス <3337> (以下サークルKサンクス)と、株式会社クオカードは19日、クオカードが発行する共通プリペイドカード「QUOカード」をサークルK・サンクス約 5780店舗へ、2010年7月中旬に導入すると表明した。

  「QUOカード」とは、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ドラッグストア、ガソリンスタンド、CD&DVDストア、書店など全国約3万6500店で利用できる全国共通のプリペイドカード。「QUOカード」は、汎用性の高さに加え、多彩なデザイン・種類を取り揃えたギフトカードとしても利用されており、毎年約3000万枚(発行金額約600億円)のカードが新たに発行され、流通している。


サークルKサンクスの店舗スタッフの方ならば一度以上は「これ、使える?」とお客さんに聞かれたことがあるであろうQUOカード。セブンなどの上位コンビニは普通に使えるんですが、なぜか今の今まで使えなかったんです。あれは専用のレジ機能が必要なので昔はあきらめていたのですが、レジが一新するにあたってかなり期待していたのですが、まったくの音沙汰無し。何度も「すいません、当チェーンでは使えないんですよ」と他の使えるコンビニの名前を紹介するという事を繰り返しておりました。

現在は発行されている少額のギフト券がこのQUOカードに一本化される流れらしく、これを扱っていないと完全に出遅れるという判断なのでしょう。すでに出遅れている感はいなめませんし、また新しい設備投資が必要なはずなので、この時期にこの判断をどのように評価するのか、は二分しそうですが、まあお客様の利便性向上という意味ではよいのかな、と思います。

QUOカードが使えれば、オリジナルQUOカードなどの企画もやりやすくなりますからね。正直チャージ済みのEDYカードはもらってもあんまりうれしくないんですよね。すでにEdyカードを持っている人は。
まあ、そんなこんなでようやく一般のコンビニに追いつきつつある(と思われる)サークルKサンクスでした。
コンビニ強盗ニュース:
長野のコンビニで強盗未遂事件(信濃毎日新聞)

21日午前5時35分ごろ、長野市三本柳西2のコンビニエンスストア「セブン−イレブン長野三本柳店」で、男にスコップのような物を突き付けられ「金を出せ」と脅されたと、30代の男性店員から長野南署更北交番に通報があった。同署によると、店員が思いとどまるよう言うと、男は何も取らずに立ち去り、けが人はなかった。強盗未遂の疑いで調べている。


Rashita * コンビニ * 10:00 * comments(4) * trackbacks(7)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

春レイアウトについて レイアウトの検証作業

さて、サークルKサンクスの春のレイアウトについて。

今回はひさびさの400番台が大きく動いています。
400番台の後半にあって、弁当類と近い場所にあったパン類がぐぐっと奥の方に。チルド飲料に近い場所になっています。そして空いたスペースに「カップスープ」類が鎮座するという思い切った売り場構成です。

まあ、パンを奥にやるのは、セブンのパクリなんですが、それは置いておくとして・・・。

客単価を上げるために、米飯類と買い合わせて欲しいカテゴリーを近くに持ってくる、という試み自体は評価できると思います。ここから更に進めて、メーカーと共同でサークルKサンクスオリジナルのカップスープなどの展開をしていくことがベストでしょう。バンドルでのセールももっと増やしていく施策は当然考えられていると思います。

ただ、思うように売上が上がらなかった(正確には客単価が上がらなかった)時に、どのような対応をするのか、というのはきっちりと考えて欲しいところです。

第一に、全体的に失敗のパターン。買い上げ点数は変わらずにパンの売り上げが減少してしまったパターン。これは売り場レイアウトそのものが失敗だったと言えるでしょう。セブンさんはパン奥のセッティングが標準ですが、米飯前が冷凍ケースになっており、奥までの視認性は高く保たれています。その辺の状況の違いから、うまくいかない事も当然考えられると思います。

そう言ったときに、何が悪くて思うような数字にならなかったのかは検証し、そして加盟店にフィードバックして欲しいと思います。なんだか知らない間にまた別のレイアウトになっていた、というのでは「新しい試み」もほとんど意味を無くしてしまいます。仮説のどこがおかしかったのか、そしてどのような別の対応が考えられるかはしっかりと検証してもらいたい所です。

第二に、全体的にはあまり変わらないが、客単価が上がった店、下がった店が混在する場合。
おそらくこのパターンの方が多いでしょう。今回のレイアウトはかなり立地によって影響の度合いが違ってくると思います。私の予想ではビジネス立地、ロードサイドでは単価アップが見られ、住宅立地ではそれほどでもない、あるいは下がる、という所も出てくると思います。

こういったときに「全国標準だから」とレイアウトを強制するのか、それとも個店の状況を見て以前のレイアウトに戻すのか、という判断がでてきます。もともと加盟店は個別に経営しているわけで、そういった時は独自の判断でレイアウトを動かしていくべきでしょう。

積極的なオーナーさんなら間違いなくそうしているはずです。しかし、そういった発想がでてこないオーナーさんに向けてSVがレイアウト展開の変更を提案できるかが重要なポイントになってくると思います。本部のレイアウトは絶対ではなく、柔軟なアプローチを駆使して、売上アップに貢献するという姿勢を持ったSVがいるならばよいのですが、そうではなく「これがルールですから」的手法しか持ち合わせないSVの場合は、本部に首を絞められている、といっても過言ではないでしょう。

本部は、このレイアウトの狙いを一応は示しています。あとは、その後のフォローが重要です。おそらくアフターフォローに関しては基本的にオーナーが100%自力でやっていくしかないでしょう。本部は仮説から検証の流れの必要性を強く説かれていますが、実際どの程度それが本部の中で行われているのかは、加盟店からはあまり見えてきません。そういった作業は積極的にオーナーが行う必要があるでしょう。

レイアウト変更前の客単価や、売り場を動かすカテゴリーの販売状況、買い合わせの動向などを記録しておいて、変更後にどのような変化があるのかを、こまかくチェックしていくといった作業でそれが可能になると思います。

コンビニ強盗ニュース
コンビニに強盗4万円奪い逃走 いわき(河北新報社)

 15日午後11時40分ごろ、福島県いわき市平下神谷のコンビニエンスストア「ココストアいわき平神谷店」に男が押し入り、レジにいた経営者の妻(60)を包丁のような刃物で脅し、現金約4万円を奪って自転車で逃走した。いわき中央署が強盗事件として捜査している。

 同署によると、男は身長約165センチで、上下とも黒っぽい服装だったという。
JUGEMテーマ:ビジネス


Rashita * コンビニ * 10:11 * comments(6) * trackbacks(4)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

出口無しの戦略は機能しない

月刊コンビニ3月号の”特集 失敗しない!「規約更新」”という特集が興味深い内容でした。

コンビニ 2010年 03月号 [雑誌]
コンビニ 2010年 03月号 [雑誌]
商業界 2010-02-24
売り上げランキング :


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


フランコープジャパン代表である池田安弘氏は

p24
「どうやってコンビニ経営を始めるか」という視点はあっても、「どうやってやめるか」という視点のない、出口の見えない契約システムであることが、契約更新時の対応を難しいものにしている。 

と書かれています。

コンビニが拡大していた時代においてはAタイプオーナーの比率は高く、しかもコンビニの数自体が少なかったため競合する店舗も多くなく、高日販で安定的な経営を続けることができました。そういった時代では間口さえ広げておけばあとはどうにかなった時代でした。10年、あるいは15年間で大きな収入を得たオーナーは手元に土地・物件を手にして新しい仕事を仕事を始めたり、その土地を賃貸に廻し、家賃収入を得ることもできました。

そのような環境では「出口戦略」を徹底的に考える必要などなかったのでしょう。

しかし、今は違います。大半のオーナーがCタイプであり、コンビニを止めたときに手元に残る物がほとんど無いという状況です。低日販のお店であればオープンアカウントの返済が発生することも考えられます。

一時期コンビニ本部が「詐欺」と称されたのもここに原因があります。基本的に継続していくことが前提のコンビニ契約では途中で止めた後のフォローがほとんど考えられていません。始めて見て売上がよければ「共存共栄」、悪ければオーナーの「自己責任」、といった構図が出来上がってしまっているように私には見えてきます。

存在するコンビニの大半が大きな成功を収めていたときは、こういった構図にはフォーカスはあたらず問題として扱われてきませんでした。Cタイプの増加、乱立による経営不振という二つの状況が加速してきたことにより、一気に子の問題が無視できない物として持ち上がってきました。

ようするに、これは既存のシステムの老朽化と呼べる状態です。

コンビニの成功はそういった過去のシステムによって支えられていました。しかし今後は逆にそのシステムが自分たちの首を絞める状況を生み出しています。コンビニの根幹とも言えるこの入り口・出口の戦略は、Cタイプ店舗がメインであるということを状況を前提に作り直していく必要があるでしょう。

変化が多いときに、10年という固定的な契約はオーナーにとって大変負担です。それは先がどうなるかわからない、という心理的なものと、実際に環境が大きく変化して収入が著しく落ち込む経済的なものという二重の負担になっています。

本部にとっての顧客とは、加盟店のオーナーです。その顧客視点でコンビニ・システムを再構築していかない限り、数年後にはだれもコンビニオーナーにならないし、次々と契約期限切れのオーナーが止めていくという流れが止められないようになってしまうでしょう。


コンビニ強盗ニュース:
甲府のコンビニに男2人組強盗 現金奪い逃走(山梨日日新聞)

 15日午前4時10分ごろ、甲府市宮原町のセブンイレブン甲府宮原町店に、刃物や玩具とみられるピストルを持った男2人が押し入り、「金を出せ」と女性店員を脅し、レジから現金3万数千円を奪って逃げた。当時店内にいた女性店員2人にけがはなかった。南甲府署は強盗事件として男2人の行方を追っている。


1・2月中の強盗事件は前年同期の1・8倍60件、コンビニや牛丼店突出/神奈川(カナコロ)

 昨年末以来、県内で強盗事件が多発している。今年に入り、2月末までの発生件数は60件で昨年同時期の約1・8倍。特にコンビニエンスストアを狙った強盗が激増しているほか、牛丼チェーン店「すき家」を狙った強盗も昨年末から計8件発生(未遂含む)しており、県警では防犯対策の実施などを呼び掛けている。

 県警によると、今年1月から3月11日までの強盗発生件数は72件(同)でうちコンビニの被害は27件(同)。昨年同時期の被害は6件にとどまっており、コンビニが集中的に被害に遭っている現状が浮かび上がる。


日高でコンビニ強盗 14万5000円奪って逃走(産経新聞)

14日午前1時40分ごろ、埼玉県日高市南平沢のコンビニエンスストア「ファミリーマートヤマゼン日高店」で、男がアルバイトの男性店員(21)に包丁のような刃物を突きつけて「カネを出せ」と脅し、約14万5000円を奪って逃げた。男性にけがはなかった。飯能署が強盗事件として調べている。


Rashita * コンビニ * 11:54 * comments(2) * trackbacks(7)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

つながりが生み出す可能性

セミナーの簡単な感想については「前回」書きました。内容の是非は置いておくとして、セミナー中にあったエピソードがあります。

試食品を食べるため+休憩用の長机と椅子が置かれた場所があって、そこでセミナーの感想などをつらつらとメモしていました。まあ、私は何度も来たことがあるので、別に「物珍しさ」もなく、平然としていたのですが、それが印象的だったのかも知れません。斜め前に座っているどこかの店のオーナーとおぼしき男性から声をかけていただきました。

私の方がずいぶん年下なのに、丁寧な言葉遣いでコンビニの現状だとか、これからの当本部の先行きについて簡単な情報交換をつらつらとさせていただきました。私はこうしてBlogを書いて、情報発信を行い、コメントでそのフィードバックをいただいたり他のBlogをやっておられる方などと簡単な交流をやっているので、業界の情報交換ということ自体はそれほど珍しくありません。

しかし、普通のオーナーさんはそういった事がやりにくい、というのがコンビニの現状だと思います。地区でみれば共同で本部研修などを行っているところもあり、そういった場がもしかしたら情報交換の場になっているのかもしれませんが、全ての加盟店が参加しているわけでもありません。

例えばこういったセミナーの場でもオーナー同士が簡単に話せる場を設けるという試みは面白いと思います。あるいは、地区単位でも集まりの場をセッティングしてもいいかもしれません。

オーナーは一企業の主ですが、横同士のつながりが本当に薄いと思います。積極的にこのつながりをつくっていけば、有効な販促のやり方や、新商品などのアイデアなども出てくるかも知れません。

多分、本部は本部なりの考えがあるのでしょうが、これからのコンビニ業界を生き残っていくためには、もっと個店のレベルを上げていくことが重要であることは間違いありません。そしてこの横のつながりはそれを高める良い機会を提供すると思います。

いまさら「オーナー同士が結託して本部にたてついたら困るから」という時代ではないでしょう。もしそう言う構図を嫌っているのだとしても、状況はすでに遅いと言わざる得ません。ユニオンができているのがその一例ですし、すでにネットの世界で情報を止めることは不可能です。

むしろ、意欲的に本部がこういったつながりをアシストしていくことで、「オーナー」のサポートになると考えて行く方が建設的なのではないでしょうか。

世の中のコンビニオーナーは「個性的」な方が多いので、そこから出てくるアイデアを上手くまとめればイノベーションが起こせるかも知れません。冗談でもなんでもなく。
Rashita * コンビニ * 10:42 * comments(6) * trackbacks(1)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

マクドの勝利、吉野家の衰退からみるコンビニ戦略

大成功しているマクドナルドの「ビックアメリカ」とは対照的に吉野家はかなりの苦戦をしているようです。吉野家が陥っている状況はコンビニ業界の売り上げ不振と同様の構造が眠っていそうです。

マックと吉野家、明暗クッキリ 高額バーガーと一時値引きの戦略が左右(産経新聞)

 ファストフードの“両雄”の日本マクドナルドと吉野家の明暗が、大きく分かれている。9日に両社が発表した2月の既存店売上高は、マックの前年同月比9・1%増に対し、吉野家は17・2%減と12カ月連続のマイナスだった。次々に新商品を繰り出し消費者を引き寄せるマック。1月に実施した一時的な値引きキャンペーンの反動減を招いた吉野家。戦略の巧拙も影響している。


マックの2月の既存店売上高は、2カ月連続のプラス。ボリューム満点で高価格の4種類のハンバーガーを次々に期間限定で売り出す「ビックアメリカ」と銘打ったキャンペーンが大成功。お客一人あたりの使う単価が5・7%増と、昨年7月以来7カ月ぶりのプラスに転じたことが貢献した。集客力も抜群で2月の客数も3・2%増と7カ月連続のプラスとなった。


 2月は季節限定メニュー「牛なべ定食」(500円)を導入するなど販売のてこ入れを目指したが、17・2%減と、1月よりもマイナス幅が拡大した。客単価は牛なべ効果でプラスに転じたが、客数が18・5%も落ち込んだことが響いた。


単純な数字の比較をするとマクドナルドの方は客数・客単価ともにアップ。吉野家は客単価はプラスになったようですが、客数が大きく落ち込んでいます。

吉野屋の方は、値引き戦略で一時的な客数アップを図ったものの、それはリピーターが来店回数を増やしただけにおり、「食べ飽き」という現象を引き起こしてしまったようです。季節限定メニューも話題性の喪失には繋がりませんでした。

マクドナルドはクーポン戦略なども行いながら、まさにビックなキャンペーンと新商品の展開を行っており、すでに一つの「話題」となっています。

私の周りでも「〜バーガー、もう食べた?」という会話をよく聞きます。それくらい「当たり前」になっているということでしょう。吉野家の新商品が話題にあがることはまずありません。

ヘビーユーザーへの値引き戦略は、単体では利益の貢献には決してつながらないでしょう。+αの価値観を提供していくことが必要になってきています。それは単に「おいしい」というだけでは足りないというのが現代なのではないでしょうか。

「誰かに話したい」「誰かに自慢したい」という欲求を満足させるもの、そういった話題性を持った商品が大ヒットになる要因を備えていると思います。

コンビニはメーカーが作ったものをいかに売るかという視点でしか新商品を捉えてきませんでした。現在でもPBブランドの商品は低価格化を指向したものが大半です。しかしながら、そういった商品にはすでに競争力はありません。

コンビニの特定のチェーンでしか変えないもの。しかもそれが「話題性」を持っている物。そういったものを作り出していく必要があるでしょう。正確に言えばすでに「話題性」がある物を売るのではなく、自らが話題性を作り出していく力が必要ということです。

近年マスメディアによる情報の「話題性」は落ち込んでいます。流行性における影響力は多くがネット発であることを考えれば、効果的なキャンペーンの方法についての方向性は自ずと見えてくるはずです。

そのあたりについて鈍感な本部は、吉野家と同様の構図からは抜け出ることができない、というのは決して言いすぎではないと思います。
コンビニニュース:
高校生とコンビニ協力 地産地消のパン作り

飛騨高山高校岡本校舎(高山市)のビジネス科1、2年生約80人が、コンビニエンスストア会社と共同で、飛騨地方の食材を使ったパンの商品開発を始めた。「飛騨高山の地産地消」がテーマ。採用が決まれば年内に東海地区の店舗に並ぶ。

 1年の「ビジネス基礎」、2年の「商品と流通」の学習の実践活動として実施。高校とコンビニが共同しての商品開発は県内で初の試みという。
Rashita * コンビニ * 11:44 * comments(2) * trackbacks(7)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools

個店の情報発信力を上げるべき

少し前にとある「焼鳥屋」に言ったときのお話。

それまではお客サービス的な物をまったくやっていなかったのですが、「メール会員」募集のチラシが店内のあちらこちらにに貼られていました。初回加入するとドリンクが一杯無料。まあ登録するだけならばタダなので、ぽちっと登録して美味しくドリンクをいただきました。

その後25日まわりになると「このメールを見て来店された方にはドリンク一杯無料」というメールが届くようになりました。ようするに給料日後のお客さんをゲットしようという試み。

なんだかんだでそのメールを見てドリンクの一杯無料でいただきならが、その取り組みについて店主の方から情報収集。

専用のメールアドレスは「その店主」とのホットラインになっているらしく、予約などもそのメールから行えるとのこと。基本的にチェーンが提供している「環境」なのですが、配信しているメールはそれぞれの店主が考えている、とのこと。まあテンプレートみたいなものはあるんでしょうが、やはりそれぞれに個性というものがでてくるのではないかと思います。

提供されているサービス自体はありふれたものですが、店主とお客さんをつなぐネットワーク作りとしてはまあまあ成功しているのではないかと思います。設備投資もあまりかからないし、店主側の負担というのもそれほど多くはなさそうです。

立地にもよりますが、結構固定客の割合が高いらしく、最近では不況のせいか、月に4,5回来店してくれていたお客さんが2,3回程度になるというのも珍しくないようで、リピーターを増やすという意味でなかなか的を射ているサービスではないかと思います。

私がコンビニ本部側ならば、こういった個店ごとのメール配信サービスを検討してみると思います。
これからの時代は「個店」が重要と思うならば、その個店の情報発信力を上げていくことが必要でしょう。意味あるのか無いのかわからないPOPやチラシやパンフレットを作るぐらいならば、店独自の情報発信を助けるような設備投資を行っていくと思います。

そのあたりの面で、今のコンビニ体勢は弱いなと強く感じます。やっているところは独自でやっている部分はあるでしょうが、本部がバックアップすれば効率よい体勢ができるのではないかなと思います。

本格的にリピーターを増やしたいのであれば、是非とも検討してほしいものです。

コンビニ強盗ニュース:

奈良でコンビニ強盗、9万円とたばこ25箱奪う(読売新聞)

日午前4時頃、奈良市三条本町の「セブンイレブン奈良三条本町店」に男が押し入り、カウンター内にいた男性店員(20)に、刃渡り約20センチの包丁を突きつけ、「金を袋に入れて渡せ」などと脅した。

 男は店員がレジ袋に入れて差し出した売上金など約9万円とたばこ約25箱を奪い、走って逃げた。当時店内に客はおらず、別の店員1人が事務所にいたが、けがはなかった。


コンビニ強盗:相次ぐ 神戸で4件、同一犯か /兵庫(毎日新聞)

神戸市内で2月下旬から、コンビニ強盗が4件相次いでいる。いずれの事件も、犯人は目出し帽をかぶった男1人で、店員に包丁を突きつけ金を脅しとるなど、共通点も多い。けが人は出ていないが、周辺店舗でも不安の声が上がっている。県警は、4件の関連も視野に捜査すると共に、警戒を強めている。

 6日午前3時半ごろ、神戸市長田区林山町のコンビニエンスストア「デイリーヤマザキ神戸高取台店」に目出し帽をかぶった男が押し入り、同店の女性副店長(63)らに包丁のようなものを突きつけ「金を出せ」と脅した。副店長がレジを開けると、現金約5万3000円をわしづかみにして逃走した。


函館のコンビニで強盗 十数万円被害(北海道新聞)

【函館】7日午後9時25分ごろ、函館市吉川町3、コンビニエンスストア「ローソン函館吉川町店」に男が押し入り、レジカウンターにいた女性店員(22)の背中に硬いものを押し付け「金を出せ」と脅し、レジから現金十数万円を奪って逃走した。店員と店内のトイレにいた客1人にけがはなかった。函館西署は強盗事件とみて捜査している。

Rashita * コンビニ * 11:07 * comments(2) * trackbacks(2)
本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

by G-Tools
このページの先頭へ