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本を作りました
B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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土曜日の雑感:小売業の形

いつもは「新商品検討」をお送りしている土曜日ですが今週からそのコンテンツは止めにしましたので、いささか困り気味です(笑)

2月はあっという間に過ぎ去りました。先月に引き続き売り上げ前年比は厳しいです。気温があがってくれば、売上自体はあがってくるでしょうが、前年比の厳しさはあいかわらずでしょう。

客単価減は致し方ない部分はあります。雑貨類の値下げに加えて、お手頃価格のPB商品、そしてソフトドリンクやお菓子NB商品までが値下げをしている中で簡単に客単価を上げることはできません。客単価が下がっている中でも、すこしでも利益を取っていく思考・方法論がこれからのコンビニ経営には必須といえるでしょう。

大きな問題は「客数減」の方です。長期的に客数が減り続けているこの状況はあきらかな「コンビニ離れ」の状況と見てよいでしょう。

コンビニが提供するものが、消費者の中で徐々に受け入れられなくなってきている、という状況は単に商品開発うんぬんよりももっと本質的な問題です。もしこれを単に「不況だから」と捉えている経営者がいれば、その認識は改めた方がよいでしょう。

一つの時代のニーズにマッチして成長してきたコンビニという小売業のスタイル。それは50年、100年と通じるものである、という保証はどこにもありません。どこにでも店舗が存在し、他の小売業を尻目に大きな成長を続けてきたコンビニはいつのまにか「当たり前の」存在になっています。

しかし、コンビニエンスストアが今のような形でならなければならない、とは決まっていないはずです。利用者があっての小売業なわけで、その利用者のニーズや消費動向に合わせてその形を変えていく必要があるはずです。

今のコンビニの形を「前提」として、これからのコンビニを議論しているような企業は国内においては淘汰されるでしょう。現状のコンビニが売り物になるのは、日本国内ではなくこれから成長していく海外の国々です。

そういった企業に向けて、既存のコンビニパッケージを販売していくのか、それとも国内で大きなイノベーションを持って、小売業の形を改変していくのか。企業が生き残る道は一つではないでしょうが、模索と挑戦を繰り返していく企業しか生き残れない事は確かです。
Rashita * コンビニ * 10:32 * comments(2) * trackbacks(1)
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倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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京都市長がコンビニ営業時間の規制を断念

結構期待の目を持って眺めていたのですが、業界の声の大きさに京都市長は断念してしまわれたようです。

コンビニ深夜規制断念 京都市長、任期中は条例出さず(日本経済新聞)


 環境問題への配慮からコンビニエンスストアの深夜営業の規制を検討していた京都市の門川大作市長は25日、任期中の規制導入を断念する考えを示した。2008年に全国で初めて規制に乗り出す意向を表明したが、コンビニ業界側が猛反発。市民の理解も広がらず、長期的な検討課題として棚上げすることになった。

 門川市長は同日の記者会見で「条例でコンビニ営業に制限を加えることはしない」と言明。12年までの任期中に、規制条例案を提案しない方針を明らかにした。コンビニの深夜営業規制を議論していた市の「環境にやさしいライフスタイルを考える市民会議」も、3月にまとめる最終提言案に深夜規制を盛り込まない見通しだ。


確かに営業の自由はあるわけですが、それでも思い切って営業時間を規制してくることで見えてくるものはたくさんあったと思います。

もちろん、環境に対する影響もありますが、それ以外にもコンビニをしめることによって経営者が得られるメリットと被るデメリット。市内の消費者の反応とその変化、といったデータを取れれば、将来のコンビニ業界にも有益なデータとなったのではないかな、と思います。

もちろん、24時間営業したいと思うオーナーさんは被害を被ってしまうことは承知しています。それでも、このコンビニ24時間営業問題の是非についてはっきり検証できる珍しいデータが取れることは間違いなかった分、少々残念な気持ちです。

24時間営業は、果たして誰のための24時間営業なのでしょうか。加盟店や本部だけではなく、その地域に住む住人の方我も考えてみる必要があるのかもしれません。
Rashita * コンビニ * 12:32 * comments(4) * trackbacks(0)
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B00O0H7SGSコンビニ店長のオシゴト: 〜個性的なお店の作り方〜
倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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当ブログの今後の方向性について

ちょっと、いろいろな事があってこの「コンビニBLOG」の方向性について考えています。
※分かる人は分かるだろうし、あえて細かい話は書きません。

とりあえず、現段階で決めたことは毎週土曜日に書いている「新商品検討」の連載は止めます。それに加えて今まで書いていたような事もいくつか書かなくなるかも知れません。

単純に書くことを減らすというだけでは、面白みがないので、何かもっと別のことを書いていけたらいいなと思います。

今後どういった記事を書いていくかはまだ未定ですが、おぼろげながらの方向性としては

コンビニ業界について、各チェーンについて、小売業について、経営について、接客業について・・・

あたりをさらに掘り下げて書いていこうかなと思います。

私の周りの環境が少しずつ変化してきているので、更新が飛ぶような時もあるかもしれませんが、今後ともヨロシクお願いいたします。
Rashita * コンビニ * 10:20 * comments(6) * trackbacks(0)
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倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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1月の全国コンビニの実績がでたようです

1月の統計が出たそうです。

売上高:スーパー4.9%減、コンビニ5.3%減−−1月(毎日新聞)

日本チェーンストア協会と日本フランチャイズチェーン協会は22日、1月の全国スーパー、コンビニエンスストアの売上高をそれぞれ発表した。スーパーの売上高は前年同月比4・9%減の1兆1022億円で14カ月連続の前年割れ、コンビニは5・3%減の5652億円で8カ月連続の前年割れだった。


コンビニも、1月としては過去最大の落ち込み幅だった。「タスポ効果」の反動と節約志向から昨年6月以降は前年割れが続いている。来店客数は7カ月連続、客単価は14カ月連続マイナスだった。


コンビニ来店者数、11カ月ぶり10億人割れ--百貨店売上は23カ月連続マイナス(マイコミジャーナル)

日本フランチャイズチェーン協会が発表した主要コンビニエンスストア11社の1月の売上高(既存店ベース)は、前年同月比5.3%減の5,652億円で、 8カ月連続の前年割れ。同協会では、「taspoの反動は一巡したものの、長引く景気低迷で消費者の低価格商品志向が続いている」と分析している。来店客数は9億8,542万人で前年同月比1.6%減(7カ月連続のマイナス)。10億人割れは昨年2月以来11カ月ぶりとなる。平均客単価(既存店ベース)は 573.6円で前年同月比3.8%減(14カ月連続のマイナス)。商品別(全店ベース)では、菓子やソフトドリンクなどの「加工食品」が3.3%減、弁当やパンなどの「日配食品」が2.7%減だった。


非常に厳しい数字がでています。

売上前年比は当然ダウン。来店客数も客単価もダウンです。

客単価は消費者の低価格化志向に合わせた商品ラインナップを各コンビニが行っているので当然と言えば当然です。しかし、そのような努力をしても客数アップに繋がらない、という出口のない状況になっています。

この状況でさらに単純な低価格戦略を進めていくことは非常に危険だと思います。低価格化路線で、客単価減客数増になるならば、そこに希望を見つけることはできそうですが、現実はそうはなっていません。

「安くてもコンビニでは買い物をしない」というお客さんが増えているという現状をしっかりと認識しておくべきでしょう。

消費者の低価格化志向といいますが、マクドナルドはかなり高いハンバーガーを話題性を合わせて提供しています。そしてそれで実績を上げているわけです。つまり、消費者がお金を使わなくなったわけではないのです。

コンビニ側が「買いたい」と思える商品を提供していないのであって、値段が高い商品は売れないという思いこみはさっさと捨てた方がいいと思います。

お買い得な商品は品揃えするとして、そこにプラスαの付加価値のある商品をいかに提供していけるかが、ポイントになってきますし、加盟店側もそのような商品を売り込んでいくことが必要です。

そういった視点でコンビニ全体を眺めた場合に、意欲的に取り組んでいる所と、そうでないところの差ははっきりと見えてきますね。どこが、どうとは言いませんが・・・。
Rashita * コンビニ * 11:40 * comments(2) * trackbacks(2)
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倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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新しいコンビニブログへのリンクを加えました。

当Blogの右下の方のLinksに本気コンビニ店員というブログを加えさせていただきました。

「本気出してコンビニアルバイトします。」の説明文の通り、コンビニについてさまざまに考察し、試行錯誤されている様子が伝わってくるブログです。

こういう店員(店長)ブログがどんどん出てくると、いろいろな可能性がうまれてきそうで楽しみです。

ちなみに「仕事をさせてくれ。」さんも売上のデータとか役立つPOPなどがアップされています。当ブログをお読みの方は、ちょこっとチェックしてみてはいかがでしょう?

追記:

コンビニ関係のブログやサイトさんならば、なるべく「相互フォロー」のリクエストにはお答えしたいと思うので、コメント欄かメールなどでご連絡くださいませ。その他面白いコンビニブログの推薦などもお待ちしています。
※メールアドレスはプロフィールのところで確認できます。

コンビニ強盗ニュース:
「包丁置きなさい!」店員が一喝、コンビニ強盗女を御用(産経新聞)

 22日午前3時50分ごろ、大阪府吹田市内本町のコンビニエンスストア「サンクス吹田内本町店」で、客を装った女がレジの男性店員(21)に包丁を突きつけ「お金ください」と脅した。異変に気づいた別の男性店員(19)が「包丁を置きなさい」と一喝。女が包丁をカウンターに置いたため、そのまま取り押さえ、警備会社の通報で駆けつけた吹田署員が強盗未遂の現行犯で逮捕した。店内に客はおらず、けが人はなかった。
Rashita * コンビニ * 10:21 * comments(0) * trackbacks(1)
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倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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いま、コンビニ本部に求められているモノ

小売り出店、都市部に集中 マツキヨ最多、コンビニ高水準(日本経済新聞)

 小売企業の出店が都市部に一段と集中している。ドラッグストアは最大手のマツモトキヨシホールディングス(HD)が2010年度に過去最多の出店数を更新するほか、コンビニエンスストアも前年並みの高水準の出店ペースを維持するなど小型店は増加基調が続く。一方、国内消費をけん引してきた郊外型の大型店の新規出店は規制と不況で減少傾向が鮮明で、一定の需要が見込める都市部での生き残り競争が激化しそうだ。


以前紹介した愛知県豊田市は農地転用のコンビニ出店を規制しました。

コンビニはまだまだ出店ペースは維持するようですが、既存店のリロケと未出店地域への進出というのがこれからも柱になっていきそうです。

出店するには当然ある程度の「オーナー」が必要なわけですが、そのオーナーの獲得が難しい状況は変わっていません。現在までのコンビニ全体の売上の推移を見ていれば、楽観的な気持ちで始めることはなかなか難しいでしょう。
そういった環境の中でコンビニ本部はどのように対応していくべきでしょうか。

まずは、出店にかかるコストを最大限減らす努力が必要になると思います。それはオーナーが負担するお金を減らすとうい方向と、本部が負担するお金を減らす方向の二つがあります。

基本的な新規出店にかかる総コストを抑えて、スタートのオーナー負担金を減らしつつ、また本部がかけるコストも減らしていくべきでしょう。その上で、契約期間を10年からもう少し引き下げることが必要になってくるのではないでしょうか。

豊田市のように出店規制がない状況では、コンビニを10年経営するというのはなかなかリスクが高いのが現状です。
10年契約となれば足踏みする人が多くなってしまうのは当然のことだと思います。

5年きざみで契約を更新していくシステムができれば「ちょっと、やってみよう」という人が増えるかも知れません。

例えば、サークルKサンクスでは「最低保証制度」というものがあります。売上が一定金額を下回ったら、本部がある程度経費の面倒を見てくれる、というものですが、長期的に見てここにかかっているコストはなんら生産的ではありません。ただ、売り上げ不振の店を維持しているだけ。そういった店舗を維持しているならば、そこにかかるコストを使って新規の店舗に移動した方がはるかに生産的だと思います。

これが、できないのは新規出店にかかるコストが大きすぎるからでしょう。ここを抑えることができれば、機動的に店舗を移し替えることができるようになるはずです。簡単にリロケーションができるならば、オーナーになろうと考えている人もかなりやりやすいはずです。

こういうコスト意識が本部にあるのかどうかまでは、推し量るしかありませんが、そういった展開がでてくることを望むばかりです。
Rashita * コンビニ * 10:43 * comments(4) * trackbacks(1)
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倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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第9週 新商品検討

日配品
 紀文 豆乳飲料プリン 94円
  デザートと豆乳のミックスシリーズ。豆乳の感触からいくとプリンは結構いけそうな感じ。売れるかは微妙。

 デルモンテ 大豆と乳酸菌 94円
  商品よりもメーカーに驚き。デルモンテってトマトジュースのイメージしかなかった・・・。豆乳と乳酸菌という健康イメージの強い食品の組み合わせ。いささかやり過ぎ感は否めない。

ドライ
 日清 担々麺 198円
  非常にシンプルな商品。可もなく不可もなくの典型的商品。担々麺の取り扱いがなければ検討、程度。

菓子
 ハート ダース・ベイダー ガムポット 798円
  ダースベイダーの頭像です。中にガムが入っています。一個だけなら試しに買う人はいるかもしれませんが、家の中にダースベイダーが並んでたらちょっと怖いですよね。R2-D2版もあります。こちらは3色。

 バンダイ エヴァンゲリオン新劇場版ウエハースSP 105円
  新劇場版のウエハースです。エヴァが続きますが、売れている店ならプッシュしてOKでしょう。

 バンダイ ゴセイジャー天装! 315円
  あたらしい戦隊ものですね。パッケージ写真見る限り盾みたいなのに顔が付いていて結構怖いです。

 カルビー ポテトチップスシリーズ
  値上げというか値戻しというかでリニューアル。切り替えはお早めに。

雑貨
 ガンダムコレクションDX9 336円
  ひさびさのガンコレ。写真を見る限りではなんか微妙です。


 サッポロ シルクエビス 350ml 249円
  恒例の白エビス。非常にすっきりした味わいで、普通のエビスはちょっと苦手という方でも飲めるかも。

ソフトドリンク
 ジョージア エメラルドマウンテン アドバンス 120円
  エメラルドマウンテン豆の低温抽出で、砂糖不使用というフレーズ。ちょっとインパクト少ないかな、という印象。

 アサヒ ワンダ VIPラテ 130円
  130円の缶コーヒー。エスプレッソにミルクとクリーム。ほっと展開が推奨される商品です。

 コカコーラ ファンタ もぉ〜もぉ〜ホワイト 147円
  サークルkでは発売から特売対象で125円。カルシウム入りの乳性炭酸飲料。そこそこ売れそうな印象。

フローズン
 特になし


Rashita * 新商品検討 * 07:45 * comments(0) * trackbacks(6)
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倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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コンビニに出店制限_愛知県豊田市の方針

愛知県豊田市がコンビニ業界にとってなかなかインパクトのある方向性をとったようだ。

豊田市、コンビニの農地転用出店を制限(東京新聞)

 農地転用で郊外の主要道路沿いに造られたコンビニエンスストアの廃業が相次ぐ愛知県豊田市は3月から、近くに既存のコンビニがある場合、農用地区域内への新設を事実上制限する。乱立による廃業を防ぎ、農地が転用目的以外に使われないようにする。愛知県やコンビニのチェーン会社によると、同様の制限をする自治体は把握していないという。


これはすごい試みだと思う。基本的に自由競争が前提の「資本主義社会」においては、こういった出店を制限することはなかなか難しい。しかも「コンビニ」というありふれた店舗を制限するとなるとなおさらだ。

制限をかける場合は、同業種の協会が自主的にルールを定めるという「自主規制」が一番考えやすいが、今までのコンビニではそういった規制はまったくなかった。

かといって国が作る法律で制限する事も難しい。

こういった特定の立地に限定して出店を制限するというのは非常に現実に即した対応だろうと思う。都市部と違って、郊外のコンビニっは一店舗あたりがもつ商圏が広い。逆に言うとそれくらい広い商圏が無いと経営が成り立たない、という状況があるわけだ。

そんな状況に別の店舗が出店したときのダメージは計り知れない。

最終的にそうやってつぶし合いがおこって困るのは地域住民ではないだろうか。

コンビニが立ってはつぶれ、立ってはつぶれを繰り返せば「使い慣れる」ということっも難しい。安心して使えるコンビニという意味で、業界に与えるインパクトは大きい。

確かに自由競争の妨害、とも言える。そうやって競争相手が出店しないと高をくくって傲慢な経営をするコンビニがでてくるかもしれない。
しかしながら、現在の不況の中で、コンビニのオーナーは恐ろしく不安定な立場にいる事は間違いない。

これらかコンビニをやろうかどうか悩んでいる方もやはり「競合店」の出店が一番大きな問題なのだろうと思う。
なにせ一応10年程度の契約を結ぶ以上、その地域と10年間のおつきあいをしていかなければならない。

それぐらいの強い気持ちで始めたとしても郊外では別に一見コンビニができればとたんに経営が苦しくなる。立ち行かなくなる。それでもコンビニを続けていかなければならないのだ。

今後同様の事例が出てくるかどうかはわからない。そして豊田市がこの方針をいつまで続けるかもわからない。
ただ、こういった地域に今出店している店舗としては結構な安心感があるのではないだろうか。

この豊田市の対策がどのような影響をもたらすのかは現段階では未知数だ。
ある程度効果をはかるためにも、この地域のコンビニの経営状況や顧客満足度をどこかが追跡調査して欲しいところである。
Rashita * コンビニ * 14:13 * comments(2) * trackbacks(1)
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倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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大阪府の商品券への対策:解答編

昨日「大阪府の商品券への対策:問題編」というエントリーで、ちょっとした問題を出しておきました。今回はその解答編。
※まあ解答といってもこれが正解というわけではありません。一つの例みたいなものです。

解答:
バリエーションはいくらでもありますが、基本は「セット販売」になるでしょう。

つまり1150円のセットをあらかじめ作ってしまうというものです。ぴったりが一番望ましいですが、なかなかそれも難しいので限りなく1150円に近いセットでもよいと思います。

もちろん、単に1150円のセットを作るだけでは売れませんので、テーマを設けるのがポイントです。
いくつか例を挙げてみます。

初級編
花粉症対策セット:
マスクやのど飴などをセットにする。

お子様セット:
ちょうど新しい戦隊ものやプリキュアなどがスタートしたので「男の子向け用」「女の子向け用」などお菓子や玩具菓子の詰め合わせセットを作る。

ちょっと一杯セット:
お酒とおつまみをセットにする。ビールと珍味でもいいですし、最近流行りのハイボールを意識して、ウィスキー小瓶と炭酸につまみのセットなども面白そうです。

化粧品詰め合わせ:
この辺の感覚は女性の店員さんに任せた方が良いでしょうが、春物の化粧品の詰め合わせなど

中級編

提案型:
上セット販売の場合は、実際に袋に詰めて販売するのがいいと思いますが、例えばオープンケースに展示してある商品の場合はこの手法は使いにくいです。

であれば、「ちょっぴり贅沢な昼食セット」や「自分にご褒美夕食セット」などお弁当プラスαの買い方の提案をする、という方法が考えら得ます。お弁当+サラダ+スープ+デザートで1150円に近づくような組み合わせ例をPOPで展示するというわけです。

これは、結構センスが必要です。実際の買い合わせパターンを分析して提案したほうがいいでしょう。

上級編
単にセットで1150円に合わせるだけでなく、値入なんかも調整できれば売上にも貢献できそうです。しかしアイテムのセレクトはかなり難しいのでこれは上級編です。ここまでは考える必要はないと思います。

まとめ

一つ地域商品券といっても、さまざまな対応のバリエーションがあります。もちろんこういったことを考えずに通常営業をしていてもかまいませんが、ちょっとでもお客さんに興味を持ってもらうにはこういったセットや提案も一つの材料になるのではないでしょうか。
Rashita * 店舗マネジメントの心得 * 08:42 * comments(2) * trackbacks(1)
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倉下忠憲
倉下忠憲 2014-09-28

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大阪府の商品券への対策:問題編

「ぎょうさん買うたろう!商品券」というのをご存知でしょうか?
大阪府が発売した商品券なんですが、1万1500円分の買い物ができる商品券が1万円で買える、というもの。

1万円に対して1500円なので15%お得、ということです。これがかなりの人気を集めているようで・・・


ニッパチに効果120億円、15%プレミア商品券で大阪は狂乱
(産經新聞)

 大阪府は17日、府民が1冊(1150円券10枚つづりの1万1500円分)を1万円で購入できるプレミアム(割増金)付き商品券「ぎょうさん買(こ)うたろう!商品券」を発売した。


3月11日までという期限はあるものの、市内の百貨店、スーパー、コンビニなどで使えるということで、利便性はなかなか良さそう。

15%のうち、10%が参加する小売店負担、5%が府の負担ということで、大きな利益が期待できるというわけではありませんが、集客効果は十分にあるでしょう。

この商品券は1150円の商品券が10枚綴りになっていて、おつりは出ない、というもの。客単価減少中のコンビニにとっては、1000円を超える買い物をしてもらうチャンスと言えそうです。

さて、ここで問題です。

問 あなたが府内のコンビニの店長なら、どんな作戦を打ちますか?
※ちなみに、たばこは対象外です。

私なら、こうする、というのは明日の更新時に書きます。ではまた次回。

参考サイト:

大阪まるごと大売出しキャンペーン事業 公式ホームページ
Rashita * 店舗マネジメントの心得 * 14:40 * comments(3) * trackbacks(2)
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倉下忠憲 2014-09-28

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