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恵方巻について

コンビニオーナーが証言“恵方巻き販売で本部から圧力” | NHKニュース


3日の節分の日に合わせ、全国のコンビニエンスストアなどで恵方巻きの販売商戦が繰り広げられるなか、大手コンビニのチェーンフランチャイズ店のオーナーがNHKのインタビューに応じ、本部から販売数の目標設定を求められるなど店へのプレッシャーが強まっていると証言しました。


こういうニュースがNHKから出てくるのは珍しいですね。まあ、コンビニは大きな広告料収入源なので、他のメディアでは扱いにくいという事情があるのかもしれませんし、ないのかもしれませんが。とりあえずオーナーさんのインタビューが面白いです。


オーナーによりますと、節分の前になると本部の社員が店舗を訪れ、去年の恵方巻きの売り上げ実績を示され、ことしの販売数の目標設定を求められるほか、大口の顧客を書き込むためのリストや、従業員ごとの販売実績を記録して張り出すための「予約獲得表」と呼ばれる表が提供されるということです。


コンビニではひじょーによくある風景ですね。本部社員(ようするにSV的な人)が、「去年は平均でこれくらい売れました。一番のところはなんと○○○本を売ってます。いや〜、すごいですね。で、今年は何本を目標にされますか?されますか?」といい、「じゃあ、これ貼っといて」と言わんばかりにスタッフの予約獲得グラフを手渡す。きっとどこのコンビニでも、行われていることでしょう。

この風景はものすごくイノセントに見れば、「販売状況の情報を提供しているだけ」とは言えるでしょう。本部の意見もそのようです。



こうしたオーナーの訴えについて、大手コンビニチェーンの本部広報はNHKの取材に対して、「各店舗は独立して経営しているので、販売のアドバイスをしたり知見を提供したりすることはあっても、売り上げや販売手法について指示することやノルマを課すことは一切ない」と話しています。


でも、現場の感覚は違うのではないでしょうか。むしろ「ノルマと言われないように最新の注意を払いながら、販売目標のプレッシャーを与えてくる」というのが実感に即していそうな気がします。なぜなら、契約関係で立場が上なのは本部だからです。大手メーカーと下請け工場みたいなものですね。「値下げしてくれないと、別の工場にしちゃうよ」なんてはっきり語られることはありませんが、契約解除なり更新拒否などが、本部の裁量で行えることを考えると(そしてオーナーはそれに対応できないことを加えると)、形式的にはノルマではなくても、実質的にはノルマに非常に近いものと言えるかもしれません。

オーナーの「本部の顔色をうかがう踏み絵のような状況だ」という言葉は言い得て妙です。

本部が「各店舗は独立して経営している」とおっしゃるのであれば、全コンビニの半分くらいが「恵方巻は一切発注しません。予約活動もやりません」と反旗を翻しても、「どうぞ、どうぞ」と快く受け入れることになるはずですが、はたしてそんなことになるのでしょうか。さて、さて。

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コメント


加盟店もアホじゃないですよ〜〜〜

苦労してでも儲かっているから続けている。

赤字になってくれば辞めて行くでしょう。

生きていくための元利原則。

今の時代、それが分からなければ、

そのままどうぞという冷たい時代・・・
Comment by でくのぼう @ 2017/02/07 11:35 AM
>傍観者さん

加盟店の努力不足ももちろんあるでしょうが、現状の力関係のアンバランスさと、本部が外向けに発表していることの乖離は定期的に指摘しておいた方がよいかなと感じています。大手メディアではなかなか上がってこない声でもありますので。
Comment by Rashita @ 2017/02/06 1:16 PM
そうではありますが・・・、

加盟店側にしても、早々と売り切れたのか、
ちょうどいい感じだったのか?、
値下げして何とか売り切れたのか、
どうやっても売れ残ったのか、
という記録をとることなく、
本部が提示するPOSデータ(納品と販売)だけをうのみにし、
理解しないままに言われるがままの数を
オーダーしちゃっている現状がありますよね。
自己防衛をしっかりとして、
「去年はこうだった、今年はこういく」
という加盟店の意思と、
「こうしましょう」というチェーン本部の意思が
ぶつかり、議論して、その結果として
どこに落ち着くかということをしない限り、
真の意味での、

「独立して経営している」事業体にはなりません。
与えられていることに甘えている加盟店が多いのも
事実であることも踏まえておくべきかと考えます。
Comment by 傍観者 @ 2017/02/04 7:46 PM
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