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『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』を読みました

先日、ローソンが買収しようとしているスーパーとして紹介した「成城石井」。個人的には「高級スーパー」だと認識していたのですが、どうやら勘違いではないにせよ、実体を掴み切れていなかったようです。

成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?
成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?上阪 徹 織田桂子 あさ出版 2014-06-24売り上げランキング : 843Amazonで詳しく見る by G-Tools

※献本いただきました。ありがとうございます。

本書を読むと、「ここまでするのか。そりゃ人気が出るわ……」とため息さえ出てきそうになります。熱狂的なファンを作り出す、言い換えれば「ぜひこのお店で買い物したい」と思ってもらうためには、徹底的なこだわりと、細部にわたる気遣いが必要なのでしょう。

近年のコンビニは、「とりあえず出店」という感じで店舗数を稼いできましたが、成城石井の路線はまったく逆です。また、テンプレ的店舗を量産する、というのも真逆。一店舗一店舗をゼロから作り上げていく気質は、一般的な小売業からは理解しがたい要素があるかもしれません。

でも、その気質があるからこそ、安売りを謳わなくても、お客さんが来店されているわけです。その事実を、小売業はもう一度確認した方がよいでしょう。

もちろん、全国展開がベースのコンビニと成城石井を横に並べて優劣を論じることに意味はありません。しかし、既存店の売り上げが苦戦している状況について、本部がてこ入れを考えているならば、本書から学べることは多いはずです。

またそれぞれの店舗においても、人材育成の重要性が再確認されることでしょう。ただ、これと同じことをコンビニで使える人件費でできるかというと、それはやっぱり疑問です。そういう意味で、構造的限界が近づいてきているのかもしれません。

ローソンが成城石井を買収することによって、これからの成城石井がどのように変わっていくのかは、やはり興味のポイントでしょう。本書でも、一度買収されたときに、苦境に陥ったエピソードが紹介されています。ローソンは、コンビニという意味で路線的には相容れない存在でありながらも、こだわりを追求する点では近しい部分があると思うので__たとえばレジコーヒーの価格をローソンは値下げしていない__良い相乗効果が生まれるかもしれません。

が、それよりも興味深いのは成城石井を取り込むことによってローソンがどう変わっていくのか、という点です。もちろん、まったく変わらない可能性もありますし、その方が高いのですが、もし何かが変わったとしたら、コンビニ(チェーン)の在り方も変わっていくかもしれません。

ちなみに、本書で紹介されているお店が重視する「基本の四つ」


  • 挨拶

  • クリンリネス

  • 欠品防止

  • 鮮度管理



は、もちろんコンビニでも重要です。本当に当たり前のことで、いまさら感がありますが、やっぱりこれを徹底できているお店って案外少ないものなのです。そういう当たり前の部分で、実は何人・何十人かのお客さんを逃している可能性を、頭の片隅にしっかり置いておいたほうがよいでしょう。

▼電子書籍版は以下:

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